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WindowsXPを軽量化

RAMディスクを設定しよう

前ページでメモリを2GBにするように勧めましたが、その活用法について紹介しましょう。

そもそも、メモリってどういう事をする部品なのかと言いますと、例えば皆さんは今、「学校」という字を「がっこう」と読んだわけですが、それは今「学校」という字があったから思い出したのであって、24時間いつも「学校」の事を意識して生活しているわけではありませんよね?つまり、私たちの脳には、今までに覚えたことを蓄えておく場所と、必要な時に思い出す場所があるわけです。パソコンで言えば、今までに覚えたことを蓄えておく場所がハードディスク(もしくはSSD)で、必要な時に思い出す場所がメモリというわけです。

メモリはハードディスクやSSDなどに比べると非常に高速(100倍以上)にアクセスできます。もしメモリをハードディスクのように使えたら、ファイルのコピーなどが超高速にできるわけです。それを実現するのがRAMディスクという技術。余っているメモリの容量を任意に割り当てて、ファイルを自由に記録できるドライブをメモリ上に作ってしまうのです。なので1GBでは若干少ないので2GBへの増設をお勧めしたわけです。ただしメモリの内容はパソコンの電源を切ると全て消えてしまうので、RAMディスクに記録したファイルも、電源を切ったり再起動すると、全部消えてしまいます。

つまりRAMディスクの使用用途とは、一時的にファイルを生成する場所ということになります。例えばInternetExplorerのキャッシュの保存先。皆さんは今こうしてパソコン画面でホームページやブログを見ていますが、実際には裏で、他のコンピューターから文章や画像のデータを自分のパソコンにコピーしてきて、それを画面に表示するという処理が行われています。通常はコピーした文章や画像は自分のパソコンのハードディスクに保存されますが、この保存場所をRAMディスクに指定すれば、ホームページの表示速度も上がり、ハードディスクのカリカリという音もしなくなるのです。(SSDの場合はカリカリ音はしませんが、SSDへの書き込み自体が減るので、SSDの寿命が長くなる効果も期待できます)

他にも、いろんなソフトが作業場所として使うテンポラリフォルダをRAMディスクに設定することで、速度の向上が期待できます。(ただし動画編集などの大容量の作業領域が必要な一部のソフトは、RAMディスクの容量では足りないので使えない場合があります。まあ、ネットブックで動画編集しようという人も少ないでしょうが)

ここから先は、ある程度パソコンに詳しい人だけ行ってください。よくわからない人は、パソコンに詳しい知り合いに頼んでやってもらうと良いでしょう。


メモリ上にRAMディスクを作るソフトは「Gavotte Ramdisk」がお勧めです。(下載位址からダウンロード)
ダウンロードした rramdisk.zip を解凍し、Program Filesフォルダなどに移動して ramdisk.exe を実行。
 ・Install Ramdiskボタンをクリック
 ・Disk Size(Bytes)で割り当てたいメモリ容量を選択 (EeePC 901の場合は1GBがお勧め)
 ・Driver Letter: はR、Media TypeはFixed MediaのままでOKボタンをクリック

以上で、Rドライブが追加されますので、設定をしていきましょう。
コントロールパネル→インターネットオプションでインターネット一時ファイルの場所にRドライブを指定。
コントロールパネル→システム→詳細設定→ユーザー環境変数のTEMPとTMPの値を編集ボタンを押し、R:\TEMPに変更。下のシステム環境変数にもTEMPとTMPがあるので、同様に設定。


TheURA所有のEeePC901では2GBまでしか増設できません(?)が、デスクトップパソコンなどでは4GB以上のメモリを搭載することも可能な機種も多いので、RAMディスクをたくさん割り当てれば、より快適に利用できるようになるでしょう。
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